2020/10/02 08:51

ブログで私流のオートマタの作り方を順を追って紹介しています。

今回は「7 仕掛けを作る 」
ここで言う「仕掛け」とはフィギュアを動かすための仕組みや部品のことです。
カム、歯車、レバー、クランク、スライダーなどなど、

「8 とんぼ」の画像の下段のフレームのなかに組み込まれているのが、ここで言う仕掛けです。
この仕掛けとフィギアをシャフト、針金、糸などで繋ぎ動かすのです。

「8 とんぼ」の仕掛けは偏心カムと、それを上で受けるカムで作られています。


画像は <8 とんぼ> 現在販売中です。
サイズ、約 W/160mm. D/90mm. H/190mm
●華奢な羽根を表現するため、薄いプラ板を使用しています。折れやすく曲がりやすいです。

■このトンボは私の散歩道でみかけるトンボがモデルです。
小川の土手の木々に覆われた散歩道、季節になると水たまりに何頭もの糸トンボが群れています。
メタリックグリーンの胴、黒い羽根、ユラユラと飛んでいます。思わず幽玄の世界にさそいこまれる。

動き→ハンドルを回すと、枝にとまっていたトンボが飛びあがり、くるりと回って降りてきます。
回るときは早く、止まるときは遅く動きます。


機械の原理を「機素」といいます。「機素」を解説している本などで調べてみるといいですよ!
くれぐれも、「まったくあたらしい機素を自分で開発してやろう!」などと思ってはいけません。
それだけで時間がいくらあっても足りません(自分の経験から)。
機素の開発は、また違う分野のことですね。

ヨーロッパでオートマタを作り始めたのは、時計職人だという説があります。
日本のからくりは江戸期に日本に入ってきた西洋時計を見て作り始めた、そうです。